●生活の基本編 #10 ドイツで1人で暮らすのに月いくらかかる?
- あさひ
- 2月16日
- 読了時間: 6分
●生活の基本編 #10 ドイツで1人で暮らすのに月いくらかかる?
2025.2執筆
結論:旅行や貯金など考えると月1300€欲しいところ
ワーキングホリデーなら仕事と旅行と休日のバランスを考えると
現実的には
Teilzeitで月800€ほど稼ぐ=基本節約生活
or
TeilzeitとMinijobを掛け持ちして月1000€ほど稼ぐ=少し余裕ある生活
渡独するために日本で貯金をしている方や、ドイツで仕事を探そうとしている方、
ズバリどれだけのお金が必要か知りたいですよね?!
ユーロ圏での生活経験がないとなかなか金銭感覚もイメージしづらいと思います。
私がワーホリに行った頃は円安がかなり進んでおり
渡独当初は1€=150円でしたが、帰国時には170円の時もありました。
ワーホリで出稼ぎ!なんていうニュース特集が放送されてたりして、
相当稼げるんじゃないか、たくさん貯金できるんじゃないか、
と夢みた時期もありました。
私はエージェントから月700€稼げれば十分暮らしていけると話をされたので、
そのイメージでいましたが……
実際は全然足りませんでした!(;^ω^)
そこで私の考える1ヶ月あたりのリアル必要額をここに公開します!!
★家賃→500〜650€
シェアハウス(WG)でもこのくらいはかかる。デュッセルドルフでは600€超えると高い印象。できたら500€台で抑えたい。
★食費→200€
週に2回買い出しに行くとして1回25€、週に50€、4週で200€ほど。
あまりあれこれ買わずパスタなど中心にすればもう少し抑えられるかも。
★雑費→50€
トイレットペーパー、シャンプー、スマホのSIMカードのチャージ代などの生活に欠かせない必需品や消耗品、その時々で必要なものなど。
★交際費→100€
友だちと外食しに行くと安くても1人30€前後、1人でカフェに行っても10€前後はかかる。日本食やお酒を少し多く頼むなどちょっと贅沢すると50€ほどかかることもザラ。
美術館、博物館、動物園、水族館、イベント、誕生日パーティー、友達にプレゼント……意外と出費がかさむ。
★旅費→300€
ドミトリーなら1泊30€前後、安いホテルやAirbnbは1泊50€前後。
たとえば2泊3日の旅行でホテルに泊まると宿代で150€、その他観光や外食代を考えると300€ほどかかる。
ドイツ国外ならさらに割高になったり交通費も余分にかかってくる。
家賃を650€とすると、合計で月1300€ほど必要になります。
もちろん住んでいる街の相場がもっと安い場合や
旅行にあまり行かない方もいると思いますし、
節約しようと思えばいろいろと削れるところはあります。
が、なんやかんや意外と出費がかさむものです。
日本では1度も壊れなかったものが
ドイツにいるときに限って壊れたりすることもありますし、
ドイツで必要になって買い足すものも出てくると思います。
私はiPhoneの画面が急にとても粗い画質になり壊れました。
修理に300€近くかかりました(´;ω;`)
私がエージェントに言われた月700€で十分というのは、
もっと安い家賃でなるべく自炊して旅行も少し我慢するなど
節約に努めた場合だと思います。
月1300€稼げれば小旅行にも無理なく行けますし、
少し節約すれば貯金もできると思います。
で、実際に月1300€稼ぐのは可能かというと……
不可能な金額ではないですが、
ワーキングホリデーでのバイトで稼ぐとなると
まあまあ働かないといけない印象です。
私は現地のカフェでTeilzeit(いわゆるバイトだが給料から税金が引かれる)で働いていました。
1日5〜8時間、週3〜4勤務していたのですが、それで大体月800〜1000€ほどでした。
ちなみに時給は当時の最低時給の12€です。
具体的には、たとえば
1日で、12€×6時間=72€
週3日で、72€×3日=216€
4週間で、216×4=864€
864€から税金が大体100〜150€ほど引かれるので、
手取りは700〜750€前後、といった感じです。
贅沢せず生活はできるラインですが、
家賃が高めの方や旅行にたくさん行きたい方にはちょっと厳しいと思います。
ほとんど家賃でもっていかれます。
ちなみにワーホリでも日系企業なら正社員で雇ってもらえる可能性があります。
ジャパレス(日本食レストラン)や日系スーパーの例ですが、
Vollzeit(フルタイムや正社員のこと、給料から税金もちろん引かれる)のお給料は
月2100〜2800€前後のところが多いです。
税金が引かれて手取りは1800〜2500€前後でしょうか。
これなら旅行なども我慢せず少々贅沢しても貯金もできそうです。
とにかく稼ぎたい!!!という
ワーキング目的のワーホリならこれ一択でしょう。
しかし、
旅行にたくさん行きたい!
せっかく海外に来たのだからゆっくりしたい!という
ホリデーメインの方は、
ワーホリに来てまで週5で働くのはなんのためのホリデーなのか……となりますよね。

↑南ドイツの中でも特に有名なRothenburg ob der Tauber(ローテンブルク)
私にとってドイツで働くことは長年の夢見てきたこと。
渡独直後は日系スーパーでVollzeitとして働いたこともありましたが、
朝から晩まで長時間の立ち仕事は体力的にもキツく、
また慣れない環境で想像以上に負荷がかかってしまったのか日本にいる時以上に体調を崩しました。
その日系スーパーは退職してTeilzeitでカフェで働き始めたら給料は下がったけど体力的にちょうど良く、休みも増えたので旅行にも行けました。
たくさん働いてたくさん稼ぐことも大切ですが、休むのも大切!
日本に本帰国する前には残りのバイト代ほとんどを使って3週間かけて南ドイツを1人旅しました。
現地企業のVollzeitなら月3000€超えも可能ですが、
よほどの語学力があって即戦力になるとか、
ワーホリビザ終了後も就労ビザに切り替えてしばらく住むとかでない限り、
1年で帰ってしまうかもしれないワーホリビザの日本人を
現地企業が採用してくれる可能性はそんなに高くありません。
そこで!!
ほどほどに働き、ちょっと旅行できるぐらいには稼ぎ、休みも得るには、
TeilzeitとMinijobの掛け持ち
がオススメです!!
※Teilzeit?Minijob?なにそれ?何が違うの?と思われた方!
ドイツでの働き方の種類については
詳しく【●生活の基本編 #8 仕事、どうやって探してどうやって応募する?】にも書いてます。
★Teilzeitの一例
1日で、12€×6時間=72€
週2日で、72€×2日=144€
4週間で、144×4週=576€
576€から税金が引かれ手取りが480€前後。
★Minijobの一例
1日で、12€×5時間=60€
週2日で、60€×2日=120€
4週間で、120€×4週=480€
Minijobは月538€上限なのでなるべくギリギリまで稼いだほうが得!
週2のうちどちらか1日を6時間働かせてもらうことができれば、528€になります。
あくまでも一例にはなりますが、
TeilzeitとMinijobの掛け持ちができれば、
Teilzeitの480€+Minijobの528€で1000€前後の収入になります。
1300€には届かないですが、
週4勤務で休みも確保しながら適度に稼ぐならこれが最適解かと思います。
もし飲食店勤務ならここにチップも上乗せされます。
※チップってどれぐらいもらえるの?は
【●生活のネタ編<バイト編>#1 チップは大切な収入源】に書いてます!
同じ週4勤務ならTeilzeitで週4ではなく
Teilzeitで2日、Minijobで2日の週4勤務にしたほうが
税金が引かれない分お得なのです!
ぜひ自分の過ごしたいスタイルに合わせて働き方を検討してみてくださいʕ•ᴥ•ʔ
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